「MemoriesConcert」-02-



リリカ「おっはよー!姉さん、昨日の分と今日の分演奏しよー!」

メルラン「今はこんにちはの時間だよ!ちょっと待ってねー!」

メルラン姉さんの声がするほうに行くとルナサ姉さんが出かける準備をしていてそれをメルラン姉さんが見送るところだった。

ルナサ「リリカ、悪いけど今日もメルランと二人で演奏してね」

リリカ「あれ?どこいくの?」

ルナサがリリカの髪を撫でる。

ルナサ「昨日友達が出来てね、今日も会う約束してるんだ。じゃあ行ってくるね。」

髪を撫でる手を離すと出かけていった。

メルラン「行ってらっしゃーい!」

リリカ「ぃ行てらっしゃーい!……また噛んだ。」


ミスティアとは昨日と同じ場所で待ち合わせをしていた。

ミスティア「こんにちわ!」

ルナサ「こんにちは、早いね」

ミスティア「今日はルナサにお願いしたい事があって…」

ルナサ「お願いしたい事…?」

ミスティア「うん、えっと――。詩を書いてみたんだけど、良かったら作曲して貰えないかな…?」

そういうと四つ折りされた紙を両手で持ってみせる。

ルナサ「詩に合わて作曲ってやったことないんだけど――昨日は私の曲に歌詞を付けて貰ったし、やってみるよ」

そう言って丁寧に折られた紙を受け取る。
私の言い回しにミスティアの顔が一瞬曇ったが、それがなかったかの様にぱっと明るくなった。
それを見て、歌のやり取りも悪くないなと思った。

ルナサ「なら早速――」

ミスティア「ま、待って待って!」

慌てて止めるミスティアに疑問符が浮かぶ。

ミスティア「その…恥ずかしいから完成してから聴かせて欲しいな…」

ルナサ「恥ずかしいって…」

あんなに歌い慣れてるミスティアが今更恥ずかしいなんて思うのかな…?
それとも、書いた詩を人に読んで貰うのが恥ずかしいのかな?
そう思い詩の書かれた紙を広げると、恥ずかしいと言った理由が分かった。


「 ――いつも頭に浮かぶのはあなたのことばかり――
  ――気になって仕方ないのに――そのくせまともに顔すら見れなくて―― 」

紙を目でなぞる私の姿を落ち着かない感じで見つめるミスティア。

ルナサ「ねぇ、ミスティア」

ミスティア「なな、何!?へ、変なところあった!?」

顔を全部真っ赤にして答える。

ルナサ「この詩の…」

ミスティア「こ、この詩の…?」

ルナサ「――――。」

ミスティア「――――。」

ルナサ「この詩の『あなた』って誰なのかなあ〜?」

つい表情に出てしまい、にやけてしまう。

ミスティア「――っ!?も、もうー!からかわないでよー!」

両手をぱたぱたと動かしながら抗議するミスティアの反応を見て、思わず笑いが溢れた





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