今日も紅魔館は平和です
紅魔館を後ろに構え、入り口を護る門番は今日も退屈そうにしていた。
「今日も元気に門番をしてるけど、これと言って気を張るような出来事もないし暇だよー。」
ふぅ・・と溜息を一つ、門の両端に立つ柱の下に膝を抱え込むようにして座りこみ背を倒して寄りかかる。
天気も良く暖かい陽射しが心地よい。目を閉じて身体でこの心地よさを精一杯感じる。
「こんなに気持ちのいい天気だと寝ちゃうよね〜。」
誰に言うわけでもなく自分という相手に話しかけるように独り言を話す。
暫く動かずにいると知らず知らずの間に意識が薄れていく。
「・・・・くー。」
そして心地よい眠りへと入っていった。
主にお嬢様に仕えている私だがメイド長として部下の面倒を見ることも仕事の内。
おやつを乗せたトレイを持って門の方へと歩いていく。
「中国、おやつの時間よ。」
「くー・・。」
門の外を覗くとそこには居眠りをしている門番の姿があった。
はぁぁぁ・・。と一際長い溜息を一つ。
仕事中に居眠りをしていることは今回が始めてという訳ではなく、今まで何度も、毎日と言って良いほどにあった。
サボっていれば直にナイフの弾幕で御仕置きをしていた。彼女のサボり癖に対する怒りを晴らす意味も入っているが。
そのうち更生するだろうと思っていたが、翌日にはまたサボっていて、ちっとも学習していない。
昨日散々痛めつけたのに直らない根性に頭に来て、更に強く痛めつける。
その繰り返しの毎日であった。
今日もそのつもりであったが、違った方法で門番に御仕置きをする方法を思いついた。
ふふっ・・と笑い、時を止めた――。
「美鈴、おやつよ。」
「い、今名前で呼んだっ?!」
先ほどまで寝ていた門番、美鈴が自分の名前に反応し一気に身体が起き上がる。
メイドは落ち着いたまま、おやつの乗ったトレイを柱の横に置く。
「はい、中国。」
「はぁ・・。なんだ気のせ・・・・って、咲夜さんっ!!?ごっ・・ごめんなさいっごめんなさいっ!!」
美鈴は門番中に居眠りをしていてまた怒られると思い、頭を抱えて小さくなって振るえながら謝る。
「何がごめんなさいなのかしら?」
「・・・・へ??」
震えるのを止めるとメイド、咲夜の何時もと違う雰囲気を感じ取り、その正体を掴もうと質問を投げかける。
「咲夜さん・・お、怒らないの・・?」
「えぇ・・私には関係ないもの。」
素っ気無い返事と関係ないという言葉がチクリと胸に刺さる。
「怒られないことは、えっと・・嬉しい・・んですけど・・。関係ないってことはないじゃないですか・・。」
今まで散々怒鳴って痛めつけてきたのに、今更関係ないなんて・・。
「そうかしら。貴方がどんな"格好"で仕事をしようと、ちゃんと門番さえしていれば問題ないわ。」
あれ・・?
門番をサボっていたことを指摘していたわけではなかった。
そんなことよりも格好・・って?
何のことかわからずきょとんとしていると、咲夜がその言葉の答えを教える。
「さっきからずっと見えてるわよ。貴女の大事なところが。」
そう言って指した先は御腹より下、膝より上。
そういえば心なしか、いつもと違って風通しが良くなったよう――。
ばっ!とスリット部分を手で掴み、足を隠すように閉じる。
「なっ・・ななっ、なんでぇえ・・!?」
ズボンも・・ショーツも履いてないの?!
顔を赤く染め、耳まで熱くなって赤色に染まっていた。
そんなことよりも、私の・・・・が、咲夜さんに見られちゃった・・。
「あの、咲夜さん?こ、これは違うんです・・!」
「ふぅーん。」
目を薄め、軽蔑をするような目をしながらの返事。
この反応はきっと咲夜さんは私のことを変態だと思ってるに違いない・・。違うんですっ、本当なんです、信じてー!
私は半分涙目になりながら弁論をしてみるも今ひとつ確証のある返事が返ってくることはなかった。
「じゃあそろそろ私は戻るわ。」
そう言って咲夜さんは館のほうへと向きを変える。
「ま、待って下さい!その、ズボンと・・・・を取りに行っても――。」
「・・なに?」
「ズボンと・・しょ、ショーツを取りに行きたいんですけど――。」
「ダメよ、貴女まだ仕事中なんだから。もし、そこから離れたら・・分かってる?」
いつものようにお仕置きをされるか・・。それともばらされるか・・。どちらにしても良いものではない。
「・・・・はい。」
「あぁそうそう、今日はお客が来るからちゃんと御持て成ししなさいよ。」
「へ・・っ!?」
そう言い残し、咲夜さんは今度こそ館の方へと去って行ってしまった。
何時もならまた寝てしまっている時間なのに今日は珍しく起きていた。
「うー・・スースーするよー・・。」
咲夜さんの言っていた客人を待ってはみるものの誰が来るかも聞いていないし、こちらにくる人影も見えない。
「・・・・・・。」
私は周りをキョロキョロと見て、周りに誰も居ないことを確認すると手で押さえていたスリットを開き秘所を外に晒した。
実は先ほどからお股の様子が気になって仕方が無かった。
「はぁ・・想像通り・・。びしょびしょになっちゃってるよ・・。」
ピンク色の秘部に指の腹を当てて離すと、透明の液体がその間を少しの間繋いでいた。それは糸が擦り切れるかのように少しずつ細くなりぷつんと切れて下へ垂れ落ちた。
そんなことを二度・・四度と繰り返しているうちに私はすっかり"その気"になっていた。
私は門の柱の前でへたり込むと足を広げ、露になった割れ目に人差し指と中指を添えて広げると十分に潤った蜜壷が現れた。
「私のここを・・はぁ・・咲夜さんに見られちゃってたなんて・・。」
中指を蜜壷へと滑らせるとすんなりと受け入れ、私の指に熱い汁が纏わりつく。
指はにゅる・・と私の中へと入って行き、身体は私の指を容易く受け入れた。
美鈴たら本当嫌らしいわね。何も履かずに一日中外に立って、何を想像したらこんなに濡れるのかしら。
「それは・・あんんっ・・咲夜さん・・違う・・の・・。」
何が違うっていうのかしら?今もこうして誰か来るかも知れないところで私に弄られて感じちゃう変態なのに。
中指の腹を膣壁に押し付けるように、御腹側を指を動かしながら擦り付けると、にち・・にちゅ・・と水音が鳴り、甘い刺激が身体に走る。
「ひ・・ン!指っ、動かしちゃダメぇ。」
あらそう、それなら・・もっと早く動かしてあげるわ。
指の動きを早めると、ちゅぷっぷちゅっ・・と音も変わり、甘い刺激が積み重なって身体が小さく震え初めていく。
「咲夜さ・・早くしたら・・はぁっ・・ぁんん!気持ち・・ぃん・・。」
私は絶頂が近づき身体が仰け反り、もう少しでイけそうなところまで上り詰める。と、ピタリと指を止める。
ふふふ、まだイくには早いわ。
「はっはぁっ・・はぁっ。そんな・・あともうちょっとのところだったのに・・。」
私は肩で息をする。
貴女のその変態ぶりじゃ指1本じゃ物足りないと思うのだけれど・・?
「そ・・そんなこと・・っ」
私の身体の内に中指に加え、くちゅ・・と人差し指を入れる。
「ぁ・・ンっ!」
すんなり2本目が入る。
こんなに簡単に受け入れちゃうんだもの。これで変態じゃないなんて嘘よね。
そのまま薬指を入り口に触れさせる。
「まっ・・待ってください・・!急に3本なんて無理ですよ・・!」
ぬぷ・・。
「ぁあッ!・・んんんッ!」
ちょっとキツイみたいね。けど・・この程度なら直に良くなるわ。
3本の指を膣内で掻き回す。
「ふああぁッ!?こんなの・・だっ・・ダメェエエエ!!」
ほら、イっちゃいなさい。「変態。」
私の身体はこの快楽に耐えられず、3本の指をきゅぅうーっと強く押さえつけるように締め付けながら、絶頂を迎えた。
私は秘部に指を入れたまま、余韻を味わっていた。
「はぁー・・はぁー・・はぁ・・。」
落ち着いてきたところで目をうっすら開ける。
「何をしてるの。・・・・変態。」
あれ・・?もしかしてまだ続いてるの・・?
思考に霞がかかっていて夢心地に似た感覚であった。
そんな状態の視界、目の前に先ほどまで私の想像の中で自慰行為に強力してもらっていた人、咲夜さんが私の顔を覗いていた。
「・・・・ぃ――。」
「・・・・ぃ?」
「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
私は紅魔館から逃げるように湖の方へと全速力で走っていった。と思ったら私は紅魔館から門へと走っていた。
何が起きたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。
「貴女、まずは落ち着きなさい。」
「だって・・ひっく・・そんなこと言われても・・えぐっ・・らって・・あんなところ見られ・・ぐすん――。」
「はいはい、誰にも言わないから。さっさと泣き止みなさい。」
しゃくりあげながら、咲夜さんのエプロンで涙を拭おうとしたらぶたれた。
「ほら、お客さんが見えたわよ。」
「あの・・咲夜さん。私、ズボンとショーツを取りに・・・。」
「ダメよ、貴女まだ仕事中なんだから。もし、仕事中に勝手な真似をしたら・・分かってるわね?」
「・・・・はい。」
つづくかも?
もどーり